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…………
昨日の事を思い出すと、はにかんでしまう。
シンが起きる気配はまだない。その間に、じっくりシンの顔を眺める。
やっぱり綺麗な顔……。
これからはこうやって、シンの側にいれると思うと、とても嬉し過ぎた。
「ん……」
いきなりモソモソ動きだした、起きるかもしれないと、亜紀は寝たふりをする。
見つめていた事がバレたら、恥ずかしいからだ。
シンの動きはおさまったものの、なんだか顔が近くにあるような気配。
起きてるの? 寝てるの?
目を開けて確認しようかと思ったとき、顔の側のベッドが沈んだ。
高鳴る心臓……知らずに手に力がはいり、グーをつくっている。
すると、
チュっと首筋にくすぐったい感触。
「ひぁあ!?」
ビックリして目を開いたのは言うまでもなく、
「やっぱり起きてた、おはよう」
シンのスマイルに悩殺され、
「なっ、なにやってるんですか」
と非難の声を浴びせると。
「狸寝入りしてるから、ちょっと意地悪」
といい唇にキスを落とした。
えぇぇえ!?
朝から激しいキスを、亜紀は拒むことが出来ず、というかむしろ受け止めて、まだ起きたばかりなのに、ヘロヘロになったのでした。
「あっごめん、つい」
「……」
恥ずかし過ぎる……。
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