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まったり2人の時間を過ごしていると、
「さてと、そろそろ準備しないとな」
立ち上がったシンを止めるように、亜紀は。
「何を準備するんですか?」
質問をした。いきなり準備だなんて、何処かデートにでも連れて行ってくれるのか、と亜紀は期待してしまう。
「あっごめん。これから、学校なんだ、生徒は卒業、でも先生たちはまだやる事があるから、それにまだ在校生がいるだろ」
「えぇぇ~」
不満を込めて叫んだ。
今日はずっと一緒に居れると思っていたからだ。
「ごめんな」
優しく頭を撫でてくれる手、プクッと頬を膨らまし、すねていたけど、仕事だし仕方ないと自分に言い聞かせた。
「仕方ないよ……何時に帰ってくる?」
「多分、夕方。なるべく早く帰るよ」
そしてシンは支度を始める。
シンが居ない間、何をしていようかと、亜紀は考えて、なんだかションボリしていた。
――――
――
「じゃあ、行ってきます」
「早く帰ってきてね」
そしてシンは、8時ちょっと過ぎに学校に行ってしまった。
シンから一応合鍵を預かっている、知らない土地で、1人で観光はちょっと怖いと感じた亜紀は、悩んだあげく、真奈美と遊ぼうと考えた。
真奈美にも今度いつ会えるか分らないから、いい機会だった。
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