*…正式彼女…*

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 すごいなぁ……。  それから、少し修司さんと話した後、2人は『BORAM』をあとにした。 「シルバーアクセ綺麗だったね」 「うん」  そんな会話をしながら、綺麗にラッピングされた指輪の箱を見て、思わず笑みをこぼす。  先生喜んでくれるかな?  それから、ファミレスで昼食を取ったあとカラオケに行き、いつの間にか夕方になっていた。  すると、いきなり鳴りだした携帯。  シンからの着信。 「もしもし」 『亜紀、今何処?』  シンは、家に帰ってきたらしく、亜紀がいないから電話をくれたのだ。 「真奈美と一緒です」  あれから真奈美と出掛けた事を伝えると、すぐに迎えにくるとの事で、電話を切った後、シンを待った。 「細川先生ってさ、亜紀にゾッコンなんだね」  楽しそうにニヤニヤ笑ってくる真奈美に、 「そんな事ないよぉ」  と言いつつも、なんだか嬉しくて顔が緩んでしまう。 「亜紀もゾッコンだね」  耳の先まで紅くなった亜紀は。 「えへへ」  物凄く照れていた。
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