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「おぅ、顔が紅くなった」
面白いものを見るかの様に、桜井は亜紀をみたあと。
「というか……細川心くん。犯罪だろ!?」
と笑っている。まあ犯罪と言われてもしかないと、シンは思い、『悪かったね』と言おうとした瞬間。
「んもぉ~やっぱりサクってヤダ!! 恋に年齢もクソもない!!」
真奈美が怒りだした。
いつもの事で、シンは普通に二人の事をみていたが、亜紀はどうしていいのか分らないらしく、視線が桜井と真奈美を行ったり来たりしている。
桜井と真奈美はしばらく言い合っていた、ちょっと話しがずれてたけど。
『校長のくせに校長らしくない』とか、『女のくせにもっと可愛くしろ』だとか。
仲がいいのか、悪いのか。
「もういい加減に」
シンが見兼ねて2人を止めに入ったが、
「「黙って!!」」
2人は見事にハモり、2ラウンド目が始まった。亜紀は呆然、あまりの凄さにピクリとも動けなかった。
この2人、息ピッタリ。
シンは呆れた様子で、亜紀に耳打ちした。
「もうすぐ終わるから、我慢して」
と。5分くらい経った頃、2人の言い争いは終わった。 疲れたのか、ソファに身を沈めている。
あれだけ言い合えば、体力は消耗するだろう。
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