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「じゃあまたね、真奈美。沖縄にくるときは絶対連絡するからね」
後部座席で2人は別れを惜しんでいる。
「絶対だよ!! 私もそっちいくときは連絡するから」
少し抱擁したあと、真奈美は車を降りた。
「じゃあな」
「またね、細川先生」
そして、車は走りだす。
真奈美は車が見えなくなるまで、手を振っていた。
「そろそろいいかな?」
「ん?」
シンがいきなり言い出すから、何の事か分からず亜紀は首を傾げていると、車が路肩に停まった。
「助手席においで」
シンの言葉に亜紀は嬉しくてすぐに移動した。
「真奈美がいるときに助手席に乗せたら、後からからかってきそうだったからさ」
確かにそうかもしれない、そう思いながら、亜紀は頷いた。
「よし、行くかドライブ」
車が何処を走ってるのかは、亜紀には全然分からなかったけど、夜景が綺麗な場所だったり、観覧車が見えたり、楽しんでいた。
「あっ観覧車! あれ乗りたいなぁ……」
キラキラと光る観覧車を思わず、指さしていた。
「じゃあ乗るか!」
シンは優しく微笑み、観覧車がある方へ車を走らせた。
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