Fluorite

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『えッと..フローライト、ですね。それ、色が多彩で色によって意味が違うんです。』 ニッコリ笑ってそう話す店員は、更に言葉を続ける。 『黄色には希望、知恵、好奇心、緑には癒し、安心感、協調なんて意味があります。あ、それと..』 思い出したようにその店員は口を開く。 『あんまり知られてないかもしれないですけど、秘密の恋、ッて石言葉もあるんですよ。』 秘密の恋... まるで俺達じゃん(笑) 俺はその石を手に取り、上田の元に戻った。 『この石の石言葉も、知ってた?』 怪訝そうな顔で振り返る上田を後ろから抱きしめ口を開いた。 『...愛してる』 『..うん。でもこんな事してたらバレるよ?』 ゆっくりと抱きしめていた腕を離し辺りを確認してから口付ける。 『じゃあ帰ったら抱いていー?』 『...ヤーだ。言ったじゃん。罰として禁欲しろッて』 うわ;まだ続くの?それ..orz  
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