Fluorite

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『ねー、仁。そろそろ家帰ろ?』 上田から離れてパワーストーンを眺めていると俺に近寄ってくる上田の姿が目に入ッた。 いつもより甘えた声で腕を絡ませてくる上田にドキドキする。 ドキドキッてか、ニヤニヤ?(笑) 絡められた腕をそっと離し俺達は店を後にした。マンションまでの数十分、話をしながら並んで歩く。 『仁、何ニヤニヤしてんの?』 『Σニ、ニヤニヤなんかしてねーよっ!!!』 痛いところを突かれて動揺する俺を見て、上田はフフッと笑みを浮かべながら俺の服の裾を掴んだ。 何で今日はこんなに可愛いんだよΣ 誘ってんのか?! もう一ヶ月もおあずけ状態の俺にとって、いつもより甘えてくるだけでも目の毒だ;  
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