Fluorite

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ガチャ 靴を脱いで部屋に上がろうとしていると、ちゅッと柔らかい感触が唇を包む。 一瞬何か分からなかったそれは上田の唇で、離れた唇に、もう一度深く口付けた。 『..ッふ....んゥ...じ、ん..』 甘い吐息を漏らす上田を見てると、理性なんて吹っ飛びそう。 『...ッ無、理....理性飛ぶから..』 これ以上のキスなんて、俺が無理;顔を反らして理性と戦ってるっていうのに...首に回された手でぐぃっと引き寄せられ口付けられる。 『..っん....ッ../』 濡れた瞳に誘われて、重なり合う二つの肢体。愛するが故に身体を重ねたいのか、本能がそうさせるのか。そんなもの、どっちでもいい。そこに愛する人がいるから、愛し合いたいと思うだけ。 胸元にはお揃いのネックレス。Fluoriteが光ってる。         END  
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