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『明日みんなオフだろ?久しぶりにどっか出掛けねー?』
たっちゃんの部屋荒らされ事件の後、各自自分の部屋へと向かう俺達を引き止めたのは聖の一言だった。
『どッかって何処行くのー?』
エレベーターのエントランスで足を止めて、明日行く場所について話し始める俺を含めた男4人。
てか、たっちゃんと仁の予定聞かなくて大丈夫なのか?
『俺、ディズニーランド行きたいんだよね。』
『彼女と行けば?』
『今彼女いねーもん。って、亀彼女いんの?』
『いねーよ。忙しくてそれどころじゃないし』
『中丸はー?どッか行きたいとこある?』
『え、俺?俺はねー...』
『やっぱディズニーだよな。うん、ディズニーしか無いって』
ちょッ!!!!
お れ の 話 聞 け よー!!
『んじゃ、そーゆー事で。あ、中丸が明日の朝たッちゃん起こしに行ってやッてよ。』
結局俺の意見は最後まで聞かれる事無く、明日のディズニー巡りは決定したらしい。
しかも寝起きの悪いたっちゃんのお迎え付きときたもんだ。
まぁ、いいけどね。
明日はオフなのに、たっちゃんと一日一緒にいる口実が出来た。
俺はエレベーターに乗って部屋に戻ると、いつもより早くベッドの中に潜り込んだ。
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