恋する王子様

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とはいえ、こんな格好じゃとても寝れない。何度か引きはがそうと軽く押してみたがそんな抵抗も無駄に終わった。 仕方ない。このまま寝るか。俺は引き離すのを諦め目を瞑る。 .......... 鎖骨辺りにかかる寝息。 時々擦り寄せてくる頬の感触。 寝れるかーっ!!! いや、違うよ? 俺は女が好きで、男に興味とか無いから。 ん?もしかして ......目覚めた..とか?; 俺は自分に抱きつく上田の寝顔をまじまじと見つめる。なんつーか、上田はどっちかってゆうと女っぽい顔立ちだし、化粧とかして女装させたら似合うかも...って、違う違うΣ ドキドキとか..しないよな? ドキドキ... ちょッΣ俺の心臓っ!!! この時の俺は前途多難な恋愛に片足突っ込んでしまっている事に、まだ気付いていなかった。  
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