眠り姫の誘惑

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『.....こいつ、起きる気も離れる気も無さそ-だな..;』 仕方ない。無理矢理引き離すしか方法は無い。 俺は最終手段に出る事にした。てか、最初からそうしてれば、こんな事にはならなかったのに; 後悔先に立たずとはこの事だ。 俺は小さく溜息を吐いた後、しがみつくように眠っている上田を押し退けベッドから出た。 .....何か、ちょっと切ない気がしたのは気のせいッて事にしておこう。 いまだに眠り続ける上田に毛布を掛け、俺は寝室を出た。 今日は部屋に帰るか。 今の気分的に、此処には居たくない。つか、居られない。 俺は机に置いてあった鞄を乱暴に取り上田の家を後にした。  
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