3392人が本棚に入れています
本棚に追加
/210ページ
黒い髪に少しつりぎみの目が印象的な男が来客達を誇らしげに迎え入れていた。
落ち着いた色合いの着物を身に纏うその男は、一条組を束ねる組長 一条蓮であった。
来客はそうそうたる顔ぶれで、今や日本のトップを誇る組の組長や名だたる幹部達が今この場所に集結している。
そんなめでたい式の中、その場に一発の銃声が響く…
どこから放たれたかもわからない銃弾を受けたのは一条組組長だった…
静かに倒れていく体に周りの男達は駆け寄り、その場には怒号が飛び交った｡
「組長―――っ!!!」
その場に組員達の叫び声だけが響いていた。
最初のコメントを投稿しよう！