自らをそう呼ぶ男

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ゼロとカナメは、自宅である平屋に戻っていた。 カナメ「ゼロ様。確かクルセイドはここから少し離れているはず、バイクで通学するおつもりですか?」 カナメは、いつの間にかメイド服に着替え、台所に立っていた。 ゼロ「どうだろ。とりあえずバイクで行って、学院長に確認とってみる」 カナメ「そうですか。あ、出来ましたよ。夜食」 カナメがおじやを持って居間に来る。 ゼロ「もうミッションは終わったんだ、楽にしていいんだぞ」 カナメ「では、お言葉に甘えて」 おじやを置くと、今まで崩れなかったポーカーフェースが簡単に崩れ、頬を赤らめてゼロにぴったりくっついてきた。 その表情は、先程までの有能な秘書のようなものではなく、恋する少女のようである。 ゼロ「カナメはどうする?」 カナメ「私は、ゼロ様と一緒がいいです」 箸を持っていない右腕を抱き込み、そのメロンのように豊満な胸を押し当て、頭を肩に乗せる。 ゼロ「そ、そうか。じゃあ、一緒に通えるか訊いてみるか」 むにむにと胸が当たる感触に顔を赤くしながらも、おじやを食べていく。 カナメ「はい、お願いしますね」 誰もが見とれそうな笑顔を見せ、幸せそうにそう言った。
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