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屋上に来て、空を見上げているといつもあの光景を思い出す。もう何年前になるんだろうか? 暑い夏の日に見た空。そして、小さくなる背中。 優しく微笑み、大きな手で俺の頭をくしゃっと撫でた。 『ごめんな』 それが、最後の言葉。あの日から今日まで一度も会うことはなかった。 「…兄さん」 その時だった。俺は人の気配を感じ、思わず目を開き起き上がった。
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