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メニューを書き換えて、店に戻る。目の前には、また鬼の形相の金髪オーナー。
「コウ…てめぇメニューの書き換えでどんだけ時間かかってんだよ」
今日も絶好調にガンを飛ばしてくるサクヤさん。
「ちっ違うんすよ!」
「何が違うんだよ。言い訳したけりゃ聞いてやる」
「ボロボロの格好した女子高生が立ってて、びっくりしちゃって…」
「…え?」
いつもなら、ふざけんな!って怒られそうなもんなんだけどこの時だけは違った。サクヤさんはすぐに俺の肩を掴み揺さぶった。
「その子の名前は聞いてないのか!」
こんなに取り乱すサクヤさんを初めてだ。
「いっいえ聞いてないです…」
「じゃあどんな容姿だった!?」
サクヤさんの手に強い力がはいっていることがわかる。
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