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「むっ胸までの黒髪で、キレイな顔立ちの女の子でした。でも髪ぐちゃぐちゃで、靴も片方しかないし、両膝擦りむいてて…」
「…わかった」
俺の話を聞き終わると、サクヤさんはキッチンに向かった。
あの女子高生ホントになんなの?
するとすぐにヒナタさんがキッチンから出てきた。業務中にヒナタさんがでキッチンを出ることに驚いてしまった。
「コウ。さっきの女の子どっちいった?」
「えっと店を出て左の方に歩い…」
「さんきゅ」
俺の言葉の途中でヒナタさんはもう店を飛び出していた。
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