12/19

83人が本棚に入れています
本棚に追加
/300ページ
あ…ダメだ。 また泣いてしまいそう。 泣き顔を見られたくなくて、思わずヒナタに抱きついた。 「海ちゃん?」 降り注ぐ、ヒナタの低くて優しい声。 「ふっうえっうええぇ」 声を出して、子供のように泣いてしまった。今まで押し殺していたものを解放するように。すると、ヒナタはぽんっと頭を撫で、声をかけてくれた。 「大丈夫、大丈夫」
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加