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「海ちゃん今日元気ない?」 「そんなことないよ?なんで?」 「んー何となく」 なんでヒナタにはばれてしまうんだろう。周りには無表情で何考えてるかわからないって言われるのに。 「ごちそうさま」 ヒナタは先に食べ終わり、食器を片付けに席を立った。カチャカチャと食器をシンクに置く音がした。 少しして、ヒナタの足音が近づいてきた。そして私の頭をポンと撫でた。 「ご飯食べた後、片付けの手伝い期待してるよ?」 頭をクシャクシャ撫でられる。 「う、うん」 「あとなんかあったら俺に言うんだよ」 なんでもお見通し。 ほんとに私の顔に書いてるのかもしれないな。 .
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