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「まあ、なんだ。なんか悩み事があったら俺に言えよ!相談のってやるから」
…山根の気持ちはありがたかった。
でも、相談して解決するものなのだろうか。
この言葉では表せられない虚無感。
「じゃ、俺部活行くわ! お前も明日はこいよ!」
そう言って、足早に屋上にからでていった。
俺がため息をつくと吐く息は白く天に昇った。
空を見上げると、見たこともない大きな黒い鳥が上空で風を受け羽ばたいていた。
俺にも羽が生えてればな。
コンクリートに頭ぶちつけてもいいから
この世界からぬけだせればいいのに。
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