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あいつってのは早く言えば俺の幼なじみ。小さい頃からよく話し、心を通わせている女の子だ。
小学校が終わると同時にあいつの転校によって離れ離れになったけど、去年奇跡的にも再会した。
この一年、成長したあいつと過ごして俺の中の何かが変わったかもしれない。
おっと、しみじみと思ってる暇もない。さっさと着替えることにしよう。
パジャマ代わりであるジャージを脱ぎ、制服に腕を通そうとした時、どこからか視線を感じた。
熱いのか冷めているのか定かではないが誰かに見られているのは確かだ。これも長年の勘。
新手のストーカーだろうか。違う、俺なんかをストーキングするだけ無駄な話だ。
となると可能性はひとつしかない。俺は押し入れのドアを開いた。
「……こら、何してる」
そいつはキョトンとした目で俺を見つめていた。
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