ろびょっと

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ろびょっと

 僕の体は機械で出来ています。  僕と同じ顔のロボットがいっぱいいます。  僕達には心があるんだ。  僕、毎日色々な事を考えているよ。  人間と同じように考えているよ。  でも整備士のオジサンは「それは間違いだ、全てプログラムだ」て言うんだ。  違う整備士のオジサンは「そんな事はないよ。君には心があるんだよ」て言うんだ。  僕ね、本を読んだんだけどね。  人間もプログラムがあるんだって。  じゃあ僕と同じだよね。  でもね、「ロボットには魂がないから人間とロボットは違うんだ」て自分もロボットの癖にいつも澄まし顔のサムは言うんだ。    人間は天国に行けるけど、僕は天国にいけないんだって。  じゃあ僕は壊れたら何処に行くのかな?  天国と違う所に行くのかな?  優しい整備士のオジサンは「君も天国に行けるよ」て言うけど、サムは「そんなの気休めだ」て言うんだ。  神様に作ってもらえていたら僕も天国に行けたのかな?  僕より先に壊れたみんなは何処へいったんだろう。  みんなと同じ所に行きたいな。    人間にとって死ぬ事が、僕にとっての壊れるって事かな?  でもロボットは修理したら動くってみんないうけど、心のプログラムを入れ替えたら僕じゃなくなるよね。    僕、どうしたら壊れないでいられるかな?  天国にいけなくて、何処にもいけないんだったら壊れたくないな。  ねえ神様。  ロボットにも天国を作って下さい。
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