台場侵入

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2016年12月 第一次日本戦争は開戦から1年を迎えようとしていた。 新日軍は徳島防衛を成功させ、それからというものの両軍の武力衝突回数は日を追って少なくなっていったが、青森戦線での戦闘は未だ続いていた。 戦闘は長期化し、両軍は戦力を保存していた。 しかし12月4日、新日軍は中国地方侵攻を宣言し、九州の部隊が下関に上陸。12月6日には山口県は完全に制圧された。 そのすぐ後の12月8日、青森戦線の新日軍が米海兵隊の支援を受けて日本軍の前線基地を攻撃、制圧した。これで青森県の戦闘は一応の終結となった。 そして――12月16日――新日軍は大反攻作戦を開始する。 それは、日本国の首都、すなわち東京を攻撃、占領するという作戦だった。 Operation : Point of no return と名付けられたこの作戦は、新日軍の切り札だった。
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