第二次淡路島戦闘

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誰が撃ったか、1発の銃声が響いた。 その後、FN MINIMIの連続した発砲音。 そして、スティンガーミサイルの発射音と着弾を知らせる爆発音。 一泊おいて、FN MINIMIなどより重低音のある発砲音、M2重機関銃の発砲音だろう。 まず正面から第2分隊が陽動で攻撃、後、第1分隊が裏側より侵入する。 「分隊進め!雪、狙撃で支援しろ!」 「了解。」 雪の装備はいつものHK416ではなく、L96A1スナイパーライフルである。ホルスターにはグロック18が入れられている。 伏せてL96A1のスコープを覗く。 監視台からM2重機関銃を撃っている日本兵に照準する。 ふっと息をつめて狙いが安定した瞬間に引き金を引いた。 スターン、と美しいとも言える様な発砲音とともに7,62mm弾が放たれた。 反動で銃全体が跳ね上がった。スコープから見える先の光景も同じように跳ね上がる。 照準が元に戻ると、銃座には日本兵はいなかった。 『こちら第1分隊、侵入完了。』 どうやら裏側からの侵入は成功したようだ。
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