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2016年12月16日 AM0:39 東京湾水中
ウェットスーツに身を包み、水中銃を持った2人の新日軍兵士が東京都の台場へと向かっていた。
2人の内1人がハンドシグナルをもう1人に送る。それを受け取った隊員が台場の砂浜へと上陸した。
周囲を見回し、敵がいないのを確認し、水中で待機しているもう1人の隊員へと合図する。
そしてもう1人の隊員も砂浜に上陸し、そして背中に背負った防水バッグを下ろした。
そのバッグのジッパーを開け、中からHK416とSIGP226を取り出す。
両銃にはサプレッサーが取り付けられている。他にはHK416の方に4倍ズームのAGOCスコープと、フォアグリップが取り付けられていた。
「本部、こちらデルタ。上陸完了、この後の支持を求む。」
1人の隊員――島屋圭一――が無線で連絡を取る。もう1人の隊員――日向雪――は周囲を警戒している。
『了解、200m先にある日本軍対空基地に侵入し、対空基地を無力化せよ。』
そういって無線は切れた。2人は言われたとおり、基地に向かい進み始めた。
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