第二次淡路島戦闘

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「陸自が来た!」 CH-47が上空に現れ、隊員がファストロープ降下する。 降りた隊員は顔にバラクラバをして、手にはM4SOPMODが持たれている。 多分、SOG(Special Operation Group)と言う陸自の特殊部隊だろう。 そのSOGの動きは素早く、確実だった。 PTSDを発症したSAT隊員を素早く確保、離脱させていく。 ようやくまともに応戦が可能となったSAT残存部隊とSOGは犯人グループへと応戦を開始する。 一般市民の多くは逃げたものの、雪はまだ取り残されていた。 犯人は未だ激しく応戦していたし、有利になったとはいえ、SOG隊員の下に駆け寄ってゆく勇気もなかった。 「あの一般市民を確保する!援護しろ!」 そんな声が聞こえた気がした―― 顔を上げるとSOG隊員がこちらに走ってくるのが見えた。 滑り込んで雪の元に来た隊員が、怯える雪に話しかける。
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