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「雪、どうしたんだ！」
突然SCARライフルを下ろした雪に対して島屋が叫ぶ。
「隊長････私――」
「どうした？何があった？」
「命の恩人に対しても、銃を向けなきゃいけないんですか？」
「････何があった？」
「6年前、有明であったテロ事件覚えてますか？」
「あぁ、覚えてる。」
「私、その事件に巻き込まれたんです。それで、あの時助けてくれた陸自の隊員が、あそこに････」
そう言って、雪はその『敵兵』を指差した。
「あれか？」
その敵兵を見て島屋が聞く。雪はそれに頷いた。
「――日本が2つに分裂したんだ。あちら側に勢力に残ったんだろう。」
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