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台場の上陸部隊からも、空挺部隊のパラシュートはよく見えた。
高層ビルの間に見える黒色のパラシュートが都心へと吸い込まれていく。
台場の対岸の日本軍部隊も騒がしくなり、空挺部隊が降下した方向へと向かっていく部隊が見える。
それを見た新日軍の台場上陸部隊も動く。
レインボーブリッジより歩兵部隊が、海底トンネルより機甲部隊が進行を開始する。
それは雪と島屋も同じだった。2人はUH-60JAにのって対岸へと向かう。
こちらに気づいた日本軍兵士が89式小銃を撃ってくる。
が、所詮は5,56mm弾。装甲を備えたUH-60JAには無力だった。
雪と島屋の隣をAH-8が飛んで行き、対岸の日本軍兵士を攻撃し始める。
こうなれば日本軍兵士は否応無しにもAH-8に集中することになる。
UH-60JAの装甲を叩いていた5,56mm弾が飛んでこなくなり、埠頭への接近はスムーズに行われた。
その上空をF-35が飛んでゆく。いよいよ制空権の確保も開始された。
すでにUH-60JAは対岸に到着し、ホバリング状態でロープを地上に落とし終わっていた。
島屋が先にファストロープ降下していく。雪も続いてロープにつかまる。
そして、戦場に向けて飛び出していった。
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