東京攻略戦

2/20
前へ
/58ページ
次へ
台場の上陸部隊からも、空挺部隊のパラシュートはよく見えた。 高層ビルの間に見える黒色のパラシュートが都心へと吸い込まれていく。 台場の対岸の日本軍部隊も騒がしくなり、空挺部隊が降下した方向へと向かっていく部隊が見える。 それを見た新日軍の台場上陸部隊も動く。 レインボーブリッジより歩兵部隊が、海底トンネルより機甲部隊が進行を開始する。 それは雪と島屋も同じだった。2人はUH-60JAにのって対岸へと向かう。 こちらに気づいた日本軍兵士が89式小銃を撃ってくる。 が、所詮は5,56mm弾。装甲を備えたUH-60JAには無力だった。 雪と島屋の隣をAH-8が飛んで行き、対岸の日本軍兵士を攻撃し始める。 こうなれば日本軍兵士は否応無しにもAH-8に集中することになる。 UH-60JAの装甲を叩いていた5,56mm弾が飛んでこなくなり、埠頭への接近はスムーズに行われた。 その上空をF-35が飛んでゆく。いよいよ制空権の確保も開始された。 すでにUH-60JAは対岸に到着し、ホバリング状態でロープを地上に落とし終わっていた。 島屋が先にファストロープ降下していく。雪も続いてロープにつかまる。 そして、戦場に向けて飛び出していった。
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

54人が本棚に入れています
本棚に追加