姫の操り糸

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パソコンに近寄りながら五木が話を進める。 どうしようもなく、嫌な予感しかしない。 喉が、渇く。 「でもね、もう手遅れでした。 チームが存続できる程、下っぱを留めるオーラが無かった奴らは、甘い蜜でそれらを引き留めていて……。 堕ちるとこまで、堕ちていたんです。 奏さんの帰りを待つために。 要は………バカなんですよね。 ドラッグの売買に、手を出していたんです」 耳がキーンと鳴った。 頭に細い針金を突っ込まれたような感覚だった。
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