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歩いて5分ほどした後、二人は3-Sと書かれた札が掲げられている教室の前にいる。
時刻は夕方なので、廊下には夕日が差し込んでいて、世界を朱色に変えている。
「じゃあ、呼んだら入って来てくれ
後、『あれ』抜かるなよ?」
ゴウは『あれ』を強調して怪しく笑っている。
「任せておけ」
レイも同じ様に怪しく笑う。
それを確認した後、ゴウは教室に入って行く。
「お~し、席着け~!
今日は大ニュースがあるぞ」
ゴウの大ニュースと言う単語を聞き、今までざわついていた教室は静かになった。
「その大ニュースとは………
編入生だ~!」
「「「ウワァァ~!!」」」
教室に割れんばかりの叫びが上がる。
「男か?女か?」
一人の生徒叫びながら聞いた問いに教室は一瞬で静かになった。
皆が気になるのだろう。
ゴウはニヤリと笑いながら答えた。
「泣いて喜べヤロウ共!!
何と女の子だ!!しかも…とびっきりかわいいぞ」
「「「よっしゃ~!!」」」
今度は男子生徒のみの歓喜の叫びが轟いた。
「ヤロウ共!!かわいい子は好きか~?」
「「「ウォォオ!!」」」
「ヤロウ共!!かわいい子と付き合いたいか~?」
「「「ウォォオ!!」」」
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