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「じゃあ、料理が出来るまでの間、私とレイの話しをしようかな」
ダイニングキッチンにある、カウンターに着いて、ニアは話し始めた。
「レイと会ったのは、私達が15才の時で、あの時は、かなり暑い日だったんだ…」
この時、レイは15才…
グローリーの任務により、ある僻地に訪れていた。
「ここか…」
レイはとある場所で呟いた。
「なんだてめぇは!?」
レイの周りには、見渡す限りに人相の悪い男達がいる。
その内の一人が、嘲ったような声音でレイに問う。
しかし、レイは一切気にした風も無く、今でも着ている漆黒のローブで身を包んでいる。
「ここに、ニア・エクスフィア嬢がいると情報を請けたんだが…」
言葉を区切り、ある一点を見つめる。
その視線の先には、縄で両手足を縛られた少女がいた。
「当たり…みたいだな」
落ち着き払った声でレイが言うと、周りにいた男達は、何かに気付いたように声をあげた。
「なるほどな…テメェはグローリーからの回し者か」
「そこまでわかってるなら話しは早い…
お前達が誘拐したニア・エクスフィア嬢を救出に来た…
おとなしく渡せば、今なら何もしないと約束しよう」
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