第六章

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「じゃあ、料理が出来るまでの間、私とレイの話しをしようかな」 ダイニングキッチンにある、カウンターに着いて、ニアは話し始めた。 「レイと会ったのは、私達が15才の時で、あの時は、かなり暑い日だったんだ…」 この時、レイは15才… グローリーの任務により、ある僻地に訪れていた。 「ここか…」 レイはとある場所で呟いた。 「なんだてめぇは!?」 レイの周りには、見渡す限りに人相の悪い男達がいる。 その内の一人が、嘲ったような声音でレイに問う。 しかし、レイは一切気にした風も無く、今でも着ている漆黒のローブで身を包んでいる。 「ここに、ニア・エクスフィア嬢がいると情報を請けたんだが…」 言葉を区切り、ある一点を見つめる。 その視線の先には、縄で両手足を縛られた少女がいた。 「当たり…みたいだな」 落ち着き払った声でレイが言うと、周りにいた男達は、何かに気付いたように声をあげた。 「なるほどな…テメェはグローリーからの回し者か」 「そこまでわかってるなら話しは早い… お前達が誘拐したニア・エクスフィア嬢を救出に来た… おとなしく渡せば、今なら何もしないと約束しよう」
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