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レイの言葉を聞き、男達は突然笑い出した。
「テメェみたいなガキに何が出来るんだ」
馬鹿にした風な声音で、一人の男が言った。
「交渉決裂か…
まぁ、おとなしく返してくれるなんて思っちゃいないし…
あんたら倒してお姫様の救出に洒落込みますか」
レイの姿が、呟きと共に消えた。
直後に、辺りに立っていた男達は、糸の切れたマリオネットのように地に付した。
「なんだてめぇは!!」
一人だけ残った男は、声を荒げ、聞いてきた。
「グローリー第三師団所属『漆黒の道化』
ニア・エクスフィア嬢の救出に来た…
さぁ、返して貰おうか?」
レイは言葉と共に、殺気を放つ。
男は恐怖で顔を引き攣らせながらも、縄で縛った少女を手繰り寄せ、懐からナイフを取り出し、少女に突き付ける。
「く、来るんじゃねぇ…
こいつがどうなっても良いのか!!」
男は少女を人質に取った。
「わかったよ…
俺はここを動かない
それで良いか?」
レイは両手をあげながら、言葉を発した。
「ひ…ひひひ…
そうだ
それで良い」
男は、汚い笑みを浮かべ、懐に入っていた銃を取り出し、レイに向け、撃った。
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