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乾いた音が響き、レイが地に伏した。
「ハハハ
ざまあみろ!!」
それを確認した男は、狂ったように笑い、掴んでいた少女を手放した。
「くくく
俺はグローリーの二つ名持ちを殺した!
ハハハハハハ」
尚も狂った笑いが止まらない男は、ニアから離れ、レイに近づいた。
グローリーの隊員を殺した証拠を取ろうと謀ったのだろう。
だが…
「誰を殺したんだ?」
レイの飄々とした声が響いた。
「なっなんだと!?」
見れば、レイは平然と立ち上がり、男を見据えていた。
「ひっ…ば…化け物
来るなぁあ!!」
距離は5m
男は、狂乱しながらの発砲をする。
しかし、レイは全ての弾を避け切った。
「終わりだよ」
そして、男との間合いを一歩で詰め、腹部に拳を叩き込む。
それによって男は地に伏した。
それを見届け、縄によって縛られている少女に近づき、縄を解いた。
「お怪我は…ありませんか?
ニア・エクスフィア嬢」
恭<ウヤウヤ>しくお辞儀をしてから聞いた。
少女は、縛られていたため、わからなかったが、レイよりも遥かに高い身長をしており、カッコイイ部類に入る顔立ち。
短めの髪と、少女には見えない。
「私は無事だ…
それより、お前は大丈夫なのか?」
自身の身の心配よりも、レイに対して労るような声をかける。
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