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「実は…あまり……大…丈夫じゃ…ありません…ね……」
やや、途切れ途切れになり始めたレイの言葉。
ローブの裾からは、血が垂れている。
「お前!?」
それを確認した途端に、声を荒げたニアに、レイは微笑みかけた。
「流石に……油断させるためとは言え………ハァ…ハァ……撃たれたのは…まずかったかな…」
その言葉を発した後、レイは倒れ込んだ。
「おい!?
しっかりしろ!」
ニアの叫びはレイに届かなかった。
「んん…ん…
ここは…どこだ」
次にレイが目覚めた場所は、ベッドの上。
辺りを見ると、簡素な机に椅子。本棚と乱雑に置かれた服…
そんな部屋だ。
もちろん見覚えは無い。
ここがどこなのかと、レイが思案していると、突然扉が開いた。
「お?起きたか」
現れたのは、任務で救出した、ニア・エクスフィアだった。
「ええ
申し訳ありませんでした」
「何がだ」
レイの突然の謝罪に、ニアは訳がわからないと言った風に言った。
「任務中に気を失ったことです」
そんなニアに、レイは淡々と言うが、ニアは意味がわからないと言う顔になる。
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