第一章

6/14
前へ
/115ページ
次へ
男子の叫びは最高潮に達していた。 「ならば、静かに待てよ? 入って来い!」 ゴウの言葉で教室は静かになる。 そして、教室の扉を開けてレイが入って来る。 服装はいつの間に着替えたのか女子用の制服である、白のブラウスに藍色のブレザー、同じく藍色のスカートに茶色の革靴、白いソックス。 長い髪も手伝って、どこから見ても少女だ。 おまけに、元から顔立ちは女の子のようなかわいらしさが有り、華奢な身体という、完全に女子にしか見えない要素だらけなのだ。 「レイと言います。 よろしくお願いします♪」 しかも、高い声をしているし、仕種もかわいらしくお辞儀をする始末。 そして、お辞儀の後にニコッと笑いかけた。 「「「ウォォオ!!」」」 「かわいい!」 「最高~!」 「つきあってくれ~」 男子からは歓喜の絶叫が聞こえる。 一方、一部の女子まで顔を赤らめている。 (恐ろしい破壊力だな… レイ、ナイス♪) ゴウはニヤニヤしながらそんな事を考えている。 「よ~し これから、定番の~ 質問タ~イム 一人一つずつにしろよ」
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2404人が本棚に入れています
本棚に追加