第六章

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文句を言いつつも、やはり嬉しそうに話していると、料理を造っていたレイが話しに加わる。 「そっから一年で、ニアは人の事をチビって呼び始めて、今に至るってところだ」 それだけを言うと、レイは料理の最後の仕上げに入った。 「ずっと笑ってるレイをなんとか怒らせてやろうって思って、『チビ』って言ったら中々、良い反応をしてくれてな… それからは、ずっとこんな感じだ」 「そうなんですか それにしても、レイさんとニアさんは、余りに中がよかったので、恋人かと思っていましたよ。」 フィルは、ここで爆弾を投下した。 この発言に、ニアはもちろんの事、料理の仕上げをやっていたレイですら固まった。 「どうしました?」 そんな二人に、怪訝な表情をしながら聞くと、二人の体が小刻みに震え始めた。 「俺はこんな巨人に興味はありません」 「私だってあんたみたいなチビは興味無いね」 「んだと?」 「あぁん」 二人は喧嘩を始めそうな雰囲気である。 「はい~ストップ レイは早く飯を造ってくれよ」 そんな二人に、シンは止めに入りつつ、料理を促した。 「ん? ああ…悪いな… もう出来た。」 そこで我に返り、レイは出来上がった料理を皿に盛りはじめる。
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