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文句を言いつつも、やはり嬉しそうに話していると、料理を造っていたレイが話しに加わる。
「そっから一年で、ニアは人の事をチビって呼び始めて、今に至るってところだ」
それだけを言うと、レイは料理の最後の仕上げに入った。
「ずっと笑ってるレイをなんとか怒らせてやろうって思って、『チビ』って言ったら中々、良い反応をしてくれてな…
それからは、ずっとこんな感じだ」
「そうなんですか
それにしても、レイさんとニアさんは、余りに中がよかったので、恋人かと思っていましたよ。」
フィルは、ここで爆弾を投下した。
この発言に、ニアはもちろんの事、料理の仕上げをやっていたレイですら固まった。
「どうしました?」
そんな二人に、怪訝な表情をしながら聞くと、二人の体が小刻みに震え始めた。
「俺はこんな巨人に興味はありません」
「私だってあんたみたいなチビは興味無いね」
「んだと?」
「あぁん」
二人は喧嘩を始めそうな雰囲気である。
「はい~ストップ
レイは早く飯を造ってくれよ」
そんな二人に、シンは止めに入りつつ、料理を促した。
「ん?
ああ…悪いな…
もう出来た。」
そこで我に返り、レイは出来上がった料理を皿に盛りはじめる。
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