第六章

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「出来たぞ~」 レイは、皿に盛り終わった料理を出した。 今日のメニューはカルボナーラのようだ。 「じゃあ、食ってくれ」 「「「「「いただきます」」」」」 それから6人は談笑しながら、食べ進む。 食べ終わった頃には、10時を過ぎていたため、シンとアル、フィルとマリオンは、自身の部屋に帰って言った。 レイの部屋には、レイとニアが残る形になった。 もうすぐ秋が訪れるのか、心地良い涼しさを感じる風をベランダで浴びながら、レイとニアは向き合っていた。 「今のレイは、本当に楽しそうだな」 突然、ニアが言った。 レイは少し笑いながら、答える。 「今は、笑顔の仮面を着けなくても笑える… それは朔夜と、あいつらと…後はニアのおかげだ…」 レイは気恥ずかしそうに向き合った形から、体ごとずらし、そっぽを向く。 「感謝してるよ… 姉貴…」 小さな声だが、確かな感謝の言葉。 ニアを姉と呼んだのは初めての事だった。 「姉貴…か~ お姉様って呼んでもいいぞ」 ニアは、そんなレイをからかった。 「うっせ~よ …早く帰って寝ろ」 ぶっきらぼうな物言いだが、照れ隠しのための言葉だと気づき、ニアは笑う。 「じゃあ、おやすみ」 ニアはそれだけを言ってベランダから、部屋に戻り、自身の部屋へと帰って行った。 「ああ… おやすみ」 ぽつりと呟いた後、レイも寝るために部屋に戻って行った。
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