第一章

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「じゃあ、また明日」 「ああ、また明日」 ゴウの挨拶にレイは同じ様に返して、学園の寮に向かった。 歩くこと20分… レイは寮の前に立っていた。 どこに持っていたのか漆黒のローブを身に纏っている。 「寮まで広いって…」 半ば呆れながら、寮に入って行く。 「貴方は誰?」 入ってすぐに、そんな問いが聞こえた。 レイは声のした方を見ると、そこには、清楚な雰囲気溢れる、長髪の女性がホウキを持って立っていた。 「貴方は誰ですか?」 答えが遅かったからか、二度聞かれてしまった。 しかし、その声音<コワネ>は咎める様子ではなく、柔らかかった。 「編入生のレイです」 被っていたフードを取り、答える。 「あら?編入生の方は男性だった筈ですが?」 その女性はレイを女子生徒だと思っている様だ。 それに対し、レイは苦笑してしまう。 「どうかなさいました?」 「いえ…なんでもありません それと、俺は男ですよ?」 「え? …申し訳ありません」 レイが自身が男と言うと、少し呆然とした後、ペコリと頭を下げた。
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