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(レイさん…顔、近すぎですよ~
恥ずかしくて死んじゃいそうです…
でも、かわいかったな~)
フィルは、管理人室に向かう道中、先程の出来事を思い出しながら、また顔を赤くしていた。
一方、レイも先程の事を考えていた。
(フィルさんに顔を背けられた…
俺…嫌われたかな…)
フィルに顔を反らされたのは、自分が嫌われたためなのかと、落ち込んでいた。
そのまま、会話もなく、管理人室に着いた。
「あ、レイさんはそこに座って下さいね?
今、コーヒーだしますから」
「いえ、そんな…」
フィルの提案を断ろうと口を開くが、フィルがその先の言葉を遮り、口を開く。
「いいんです!女性と間違えてしまったんでお詫びの印ですから」
始めにあった清楚なイメージとは変わって、活発に言われた言葉に、レイは少し思案する。
「それじゃあ、いただきます」
断るのも失礼と感じたレイがそう言って椅子に座ると、フィルは満面の笑みになっていく。
「じゃあ、ちょっと待っててね?」
そういいながらカップを二つだし、コーヒーを注いでいく。
すると、辺りには香ばしいコーヒーの香りが立ち上った。
「はい」
「ありがとうございます」
レイは差し出されたコーヒーに口を着ける。
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