2404人が本棚に入れています
本棚に追加
「お、お前は何者だ!」
魔族は、少年に…武器を持たぬ丸腰の少年に恐怖を抱いていた。
今は何とか時間を稼ぎ、隙を見つけて逃げるつもりなのだ。
「俺は、
グローリーが特務師団、師団長…『白銀の天使』だ」
「白銀の天使…あ、あの化け物か!?」
魔族は、白銀の天使と言う単語を聞いた瞬間、取り乱し始めた。
「言いたいことはそれだけか?」
白銀の天使と名乗った少年は、冷徹に問う。
「ヒッ…ハハ……
人の皮を被った悪魔め…
貴様は天使なんかじゃない…
悪魔だ!」
「そうか…
もう…死ね」
少年の死刑宣告を受けた瞬間、魔族は首から上が消し飛び、動きを止めた。
それを確認すると、少年はフードをとる。
「化け物…悪魔…か……」
呟きながら踵<キビス>を返し、森の出口へと向かった。
白銀の髪をたなびかせ
白銀の眼を悲壮<ヒソウ>に染めて…
最初のコメントを投稿しよう!