プロローグ

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「お、お前は何者だ!」 魔族は、少年に…武器を持たぬ丸腰の少年に恐怖を抱いていた。 今は何とか時間を稼ぎ、隙を見つけて逃げるつもりなのだ。 「俺は、 グローリーが特務師団、師団長…『白銀の天使』だ」 「白銀の天使…あ、あの化け物か!?」 魔族は、白銀の天使と言う単語を聞いた瞬間、取り乱し始めた。 「言いたいことはそれだけか?」 白銀の天使と名乗った少年は、冷徹に問う。 「ヒッ…ハハ…… 人の皮を被った悪魔め… 貴様は天使なんかじゃない… 悪魔だ!」 「そうか… もう…死ね」 少年の死刑宣告を受けた瞬間、魔族は首から上が消し飛び、動きを止めた。 それを確認すると、少年はフードをとる。 「化け物…悪魔…か……」 呟きながら踵<キビス>を返し、森の出口へと向かった。 白銀の髪をたなびかせ 白銀の眼を悲壮<ヒソウ>に染めて…
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