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『ヴァイス魔法学園』
世界最大にして最高レベルの教育をしている学園。
授業に魔法学や魔法歴史学などの魔法に関する事はもちろんの事、武闘学、総合戦闘学などの戦う術まで教えている。
生徒数、3000人を超える学園だ。
もちろん、学園の敷地も広く、もはや街と言っても差し支えない程だ。
学園寮や商業施設、娯楽施設を完備したそこは、山の頂上にあるため、陸の孤島と呼ぶに相応しい。
そんな陸の孤島に一人の少年は来ていた。
腰まで伸びている髪を風にはためかせながら、瞳は校舎を捕らえて離さない。
学園の制服である、白のワイシャツ、黒のブレザー、黒のパンツ、黒い靴。
シャツ以外、黒一色の少年は、何故か小刻みに震えている。
「ひ、広すぎだ~!」
もちろん、その場には誰も居ないので、少年のツッコミに対して何のリアクションも返って来ない。
「ふぅ…すっきりした~」
どうやら少年はツッコミたくて震えていたようだ。
「さて、学園長室に行くか…」
少年は一人、呟きながら、校舎に向かって歩いて行く。
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