第一章

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「はい。」 <<コンコン>> レイと学園長が会話を続けていると、ノックの音が響いた。 「どうぞ」 「失礼します」 言葉の後に入って来たのは、長身の男性。 逆立った短髪をしていて、カッコイイ顔立ちの男性は、レイを見た後に、学園長を見る。 「ゴウ先生。彼が編入生だよ レイ君の担任に当たる人だ」 「レイです」 「ゴウ・エングリアスだ。」 学園長の説明の後、二人は互いに名乗りあった。 「それでは、ゴウ先生。 お願いしますよ?」 「はい。 レイ…だったか? ついて来てくれ」 「はい」 「それでは学園長… 失礼します」 「失礼します」 レイとゴウは、礼をした後、学園長室から出た。 「はぁ…疲れた」 出た瞬間、ゴウが溜息まじりにそう言った。 「エングリアス先生、どうかしましたか?」 「ゴウで良いぞ いや~学園長室ってのは固っ苦しくて昔から苦手なんだ。」 ゴウはタハハと笑いながら頭を掻いている。 「わかります…自分も苦手ですから」 「お前も固いぞ~ もっと軽く行こうぜ?」 ゴウはレイの背中をバシバシと叩きながら言った。 「ですが…」 「他に先生が居なきゃ気にしねぇから」 ゴウは教師あるまじき発言をした。 一方のレイは、少し思案した後、顔をあげて口を開く。 「わかった これでいいか?」 「上出来だ じゃあ行くか?」 「ああ」 二人は軽く笑い合ってから、教室目指して歩き出した。
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