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「はい。」
<<コンコン>>
レイと学園長が会話を続けていると、ノックの音が響いた。
「どうぞ」
「失礼します」
言葉の後に入って来たのは、長身の男性。
逆立った短髪をしていて、カッコイイ顔立ちの男性は、レイを見た後に、学園長を見る。
「ゴウ先生。彼が編入生だよ
レイ君の担任に当たる人だ」
「レイです」
「ゴウ・エングリアスだ。」
学園長の説明の後、二人は互いに名乗りあった。
「それでは、ゴウ先生。
お願いしますよ?」
「はい。
レイ…だったか?
ついて来てくれ」
「はい」
「それでは学園長…
失礼します」
「失礼します」
レイとゴウは、礼をした後、学園長室から出た。
「はぁ…疲れた」
出た瞬間、ゴウが溜息まじりにそう言った。
「エングリアス先生、どうかしましたか?」
「ゴウで良いぞ
いや~学園長室ってのは固っ苦しくて昔から苦手なんだ。」
ゴウはタハハと笑いながら頭を掻いている。
「わかります…自分も苦手ですから」
「お前も固いぞ~
もっと軽く行こうぜ?」
ゴウはレイの背中をバシバシと叩きながら言った。
「ですが…」
「他に先生が居なきゃ気にしねぇから」
ゴウは教師あるまじき発言をした。
一方のレイは、少し思案した後、顔をあげて口を開く。
「わかった
これでいいか?」
「上出来だ
じゃあ行くか?」
「ああ」
二人は軽く笑い合ってから、教室目指して歩き出した。
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