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その場の空気は些か重い…
「…なんだ?」
レイは、やはり悲しそうに聞く。
「元気を出せよ、チビ!」
ニアはひどくぶっきらぼうな言い方ではあるが、レイを励ましている。
「うるせーよ…ニア」
その言葉に、素直には答えず、だが、名前を呼んだ。
「チビがニアなんて呼ぶと虫ずが走るな」
ニアは意地悪な笑みを浮かべて言う。
「うっせーよ…」
そんな言葉に、恥ずかしそうに顔を背け、呟いた。
「巨人の分際で、俺を慰めようなんて100年早い!」
「なんだと~
このクソチビが!!」
「黙れデクの坊」
二人は、笑いあいながら、言い合っている。
これが二人なりのスキンシップなのだろう。
周りの空気の重さも解消された所で、シンが口を開く。
「そういや、お前らの関係について詳しく聞いてなかったな?」
「そうだったな
仕方ない…この巨人との出会いを教えてやるよ」
シンの問いに、レイは若干気恥ずかしそうに言った。
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