第六章

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「ニアとの関係を話すには、俺の過去を話さなくちゃいけないんだが… 聞くか?」 「レイさん!それは…」 レイの言葉に、フィルは、即座に反応した。 レイの過去を知ってるが故に、話しをするレイの心中を察しての事だろう。 だが、レイはそれを微笑みで返す。 「大丈夫です」 そう言ってから、レイは淡々と、自身の過去を話し始めた。 親の死… 幼少からのグローリー入隊… 朔夜の存在… そして… 朔夜の死… 話し終われば、辺りは静まり返り、レイは、少しの間、眼を閉じていた。 「ここまでは、フィルさんには話してあったが、この話しには続きがあるんだ…」 「続き…ですか?」 フィルは、眼に涙を貯めながらも聞く。 その様子を見たレイは… 「泣かないで下さい… フィルの…誰かの泣く姿は… 出来れば見たく無いものですから…」 やはり、辛そうに言った。 「朔夜が死んでからは、世界が憎かった… 魔族が憎かった… そしてなにより、自分が… 自分の弱さが憎くなった…」 レイの言葉に、誰も声を出さなかった。 ただ、その話しに耳を傾けている。
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