真次郎と宗

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練習が始まった。 風華ちゃんはまだ入部したばかり。 弓道の事はあまり知らないので、弓をまだ持たせないで基本的な形から教えることになった。 ところが宗がなにかを見つけた。 「おい見ろよ…雀が…」なんと雀が的の近くで横たわっている。 「なんと…壁にぶつかっちまったんだろ」俺がそう言うと。 「かわいそう…ところでなんで壁にぶつかったの?」風華ちゃんが俺に 聞いてきた。 「ガラスに当たったつうほうが正しい。ほら、窓見ると空が映ってるだろ?何もないかもしれないと思って当たったんだ」
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