序章

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なんだよコイツ頭が…ツノがでかい牛で…かなりマッチョな緑の身体なんだけど!? 今…ハロウィンか?? いや…ハロウィンでもこんな格好しないよな じゃあ此処の祭の一種か? 『ウマイ。ウマイ。ウマイ。ウマソウ。ウマソウ。』 「…タタリ神」 ………もしかして…コイツ人間じゃない!? 声だと思って聞こえてきてるのは……コイツの思念か? って何で俺、コイツがタタリ神だって知ってるんだ? 『喰イタイ。喰イタイ。喰ワセロ。喰ワセロ。』 「あ~煩い!!喰わせろって何をだよ。 俺を喰いたいってならお預けだぞ!」 『チカラ。チカラ。チカラ。』 「チカラ……」 タタリ神…俺じゃなくて別な方を見てる? 恐る恐るタタリ神が見てる方を見ると…… 「珠紀!?」 珠紀が俺の知らない赤みがかった茶色髪の男と走ってる。 ……兄ちゃんは…そんやヤツと付き合うのは、許さないぞ!! だって…アイツちょっと怖い目付きしてるし って今は、それどころじゃないこのタタリ神をどうにかしないと!! 珠紀がコイツに喰われる。 「珠紀…兄ちゃんがこのバケモノ倒しといてやるからな」  
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