壊れる世界。

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「一緒に学校行こうよ~」 玄関先から聞こえる声の持ち主。 彼女の名前は浅川由利子という。 俺の幼なじみだ。 「嫌だ行きたくない。」 当たり前だ学校じゃイジメられるし、その原因がユリなんだから。 「ねぇ?優君イジメが嫌なのだったら私が--」 「う!うるさい!とにかく今日は行きたくないし、行かない日だ!」僕はユリが言おうとしたのを遮って叫んだ。 「・・・そっか・・・でも明日も来るからね!」明るくユリが言う。 やめてくれ。俺なんかの為に来ないでくれ。 ユリは可愛いし、優しいから、どんな連中にも持てる。 だから、僕なんかが一緒に居ると目の敵にされる。 いつも登校時間ギリギリだろうに僕なんかの為に来てくれる。 ユリを追い返した後、いつもなんでこんなことしたのだろうと後悔と意気地無しな自分に対する嫌悪感で一杯になる。 この時間が嫌いだった。
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