記憶のひとかけら1

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「…大きくなったな」 快は、俺の頭を撫でながら、しみじみと言った。 「腕にスッポリ入る大きさだったのに、いつのまにか両手で抱き留められないぐらい大きくなったな…。俺の身長も軽く越えやがって」 快の身長を越したのは、高校1年のときだ。 「…うん。格好良くなった」 嬉しそうに笑う快の目は、とても優しく温かった。
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