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よし、戻るか
春日さんにあんなに言っといて
戻らんわけにはいかんし
「じゃあまた後で…」
『ぉん、あとでなぁ~』
あ、
若林…
ちょうど楽屋から出てくるとか…
ついてないなぁ…
「あ…」
「…どーも、石田と話してて楽しかったですか?」
「…ええ、楽しかったですよ。」
やっぱむかつく
「……あのさ、石田の事好きなんはわかる、けどもう少し、春日さんにも気ぃつかってあげれへんの?」
「…なんで春日なんかに気を使わなきゃいけないんですか?」
…春日さんの気持ちに
気付いてへんの?
「…石田は譲らへんで。」
「僕も負ける気はありませんから…では、失礼します。」
…負ける気はないか。
けどそれは俺かて同じや。
「…ただいまぁ」
『ただいまって、お前家や無いんやから…』
「ええやん、石田が居るんやし」
『なんやねんそれ(笑)』
なあ、石田。
「なんでもええやん、あ、なんか飲むか?」
『お、飲む、飲む。何あるん?』
「水、お茶、オレンジジュース」
『オレンジっ!』
「ジュースかい」
『ええやん、たまにはジュースでも』
「ええけど」
俺、むっちゃ石田の事好きや
「はい、おまちどさん」
『サンキュー…あーやっぱうまいわ~』
「……好き」
『え…なにが?』
「え、あ、そんなにジュース好きなんかと思って;;」
『むっちゃ好っきゃで?』
「そうか;;」
危ない 危ない;;
つい 声に出してしもうた…
『な、井上』
「なんや?」
『井上も飲む?』
「俺はええわ」
『なんで?ほら、俺の飲めば?』
「なんでお前の飲みかけ飲まなあかんねん」
『ですよね~』
…若林さん
勝負は始まったばっかりですよ?
好きな気持ちは
誰にも負けへん。
絶対に譲らへん。
譲らへんからな。
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