こんなに好きなのに…

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NON STYLEがおわって 次は、僕たちの番 ………!! …びっくりした 石田さんと目があってしまった… そんなに、目があうほど見てしまっていたのだろうか… だとしたら 恥ずかしいな… 兎に角 今は漫才に集中しなくちゃな 「どーも、オードリーです」 「……皆さん、春日のココ、あいてますよ?」 「えー、埋まってたことが無いんですけどね……」 「へっ」 そういえばこの後 石田さんと飲みにいくんだよな… 二人で飲みに行きたかったのに 春日の野郎。 「…なんで叩かれたかわからないんですけど」 あー 余計に腹立ってきた。 大体、僕が馬鹿だったんだ 春日なんかに、一緒に行くことをいったから… 「死ぬまで漫才しような!」 「それは無理だよ!」 「なんでだよ!」 バーカ コッチから願い下げだ。 それよりも… 問題は井上さんが来るかどうか… あの人には悪いけど来てほしくない なんか このままだと本当に 石田さんをとられてしまいそうな気がして… 「もういいよ、ありがとうございました。」 「ばぁい」 ……けど 僕だって、負けてばかりはいられない やるときはやりますよ 「…考え事か」 チッ…五月蝿いな 「なんだよ」 「…いや、今日はなんか漫才がスムーズにいかなかった気がしてな…考え事でもしてるのかなと…」 「馬鹿、お前と違って悩みくらいいくらでもあんだよ…ほっといてくれよ」 「…すまない」 「……」 やっぱり、コイツ変だ …まぁ変なのはいつものことだからいいか それより… …今日こそ 今日こそ石田さんに伝えなきゃ 何故かはわからないけど 今日伝えなきゃダメって気がするんだ 井上さんがいてもいなくても …大丈夫 たった二文字。 たった二文字を言うだけだから… 井上さん 僕は今日 後悔しないために 言いますよ? 貴方なんかに負けたくないですし 伝えるのは 凄く 怖いけど 伝えるから… 井上さん。 あとでなにを言っても僕は知りませんから 覚悟…しといてください。
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