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……
………ん?
ここ…どこやろ
『ん~』
「あ、石田さん…起きましたか」
『若、林君?』
あれ…俺
「寝ちゃったんですよ…結構最初の方で」
『マジで?…なんかごめんな??』
「いえ、僕は全然大丈夫ですよ」
『ならええんやけど…』
あ、井上も春日さんも寝てるんや
わからんけど
難しい顔して寝てんな~
「なにニヤニヤしてるんですか?」
『え、いや…難しい顔して寝てんのがオモロくて…』
「…悪趣味」
『なっ、ええやんか!!』
「まぁ…いいんじゃないですか?」
『なんやねん、その反応…』
「ふふ…ねぇ石田さん」
『ん、なんや?』
「今から話すこと…きいてくれます?」
『ええけど…』
いきなりなんやろ…
急に真剣な顔して
「…僕、石田さんの事が好きなんです」
『へぇ…って、う゛ぇ!?』
「いきなりすみません。でも、もう…伝えたくて…我慢できなくて」
『若林君…』
「好きで好きで…たまらないんです、叶うことならずっと貴方のそばにいたいです…それくらい、好きなんです」
『…俺は』
「すぐじゃなくていいんです、伝えたかっただけですし…今日はもうおそいですし、帰りましょう?」
『わか…』
「おい、春日っ、起きろバカ」
「ん…なんだ」
「なんだじゃねーよ…ほら、帰るぞ」
「え、ああ…」
「…じゃあ、先に失礼しますね」
『若林君、あの…』
「僕…言ったことに偽りはないですよ…本気ですから、考えておいて下さいね…」
『………』
びっくりした
若林君が俺の事を好きやなんて…
あんなに
思ってくれてたなんて…
『……井上、お前起きてたんやろ、いつまで寝たふりしとんねん。』
「………………なにが。」
『俺、どうしたらええんやろ』
「…なぁ、石田」
『…なんやねん』
「…俺は、お前が幸せならええとおもっとる」
『…ん?』
「けど…本間の事言うと…若林なんかの所に行ってほしない」
『…井上?』
「本間、鈍感なんやな…俺も…好きなんやで?石田の事…」
『え…』
「まぁ、ええわ…ほら、帰るで?」
『………』
「…若林の事もやけど、俺の事も考えてみてや…ゆっくりでええから」
『…おん』
そのあとの事は
覚えてない
頭がボーっとして
ただ、頷くしか出来んかった
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